『とんがり帽子のアトリエ』最新刊第1巻の感想・レビュー【白浜鴎】


とんがり帽子のアトリエ

久方ぶりにマジで面白そうなマンガを見つけてしまった…
その名も…とんがり帽子のアトリエ

月間モーニングtwoで連載されているとんがり帽子のアトリエは、白浜鴎(シラハマカモメ)による作品。
白浜鴎先生の描く絵はアメコミを彷彿させる絵柄をしており、今までのマンガにはなかった絵柄と日本のマンガを融合したような移植作品

そんな画力が注目されるとんがり帽子のアトリエは、初めての単行本でありながらAmazonでの購入が一時できなくなるほどの売れ行きを見せ、マンガ好きの間で密かに噂されている作品です。

さっそくとんがり帽子のアトリエを発売日に読んだのですが、これは…とんでもない作品と出会ってしまった…!!?

ここ半年の間で新たに出会った作品の中で、ダントツで面白かったと声を大にしていえるとんがり帽子のアトリエ! あまりにも僕好みの作品で興奮したので、とんがり帽子のアトリエについて紹介します!

「とんがり帽子のアトリエ」1話内容

第一話の内容を3分ほどに纏めてました!
第一巻の僕の感想が気になる人はこちらのボタンを押して飛んでください笑

魔法使いに憧れる少女・ココ

この世界は魔法に溢れている。 魔法はとても便利な奇跡の代物であり、人々の生活を豊かに変えるためには無くてはならないものになっていた。

しかし、魔法の発動の仕組みってどうなってるの?詠唱?杖?発動の仕組みなんて分からない…
唯一仕組みを理解しているのは、魔法をかけられる魔法使いと呼ばれる存在だけだった。

そんな魔法使いに憧れを抱く一人の女の子が居た。
名前はココ、歳は13から15歳ほどだろうか。
ココの魔法使いへの憧れは幼少時まで遡る。

母に連れられやってきたお城のお祭りにて、仮面をつけた魔法使いからこんなことを尋ねられた。
魔法の絵本を買いませんか
困惑するココに魔法使いは話を続ける。

「魔法は世界を彩る奇跡。」
大空を翔る羽根馬車、澄んだ水を保つ泉、踏むと足元が光る石畳も全て魔法の力だと。

不思議でキラキラで価値があってキレイで尊い。
幼いココの気持ちを掴むには十分すぎるうたい文句であった。
ココは仮面の魔法使いから絵本を買い、ペン型の杖もおまけで貰った。

その後、「魔法使いになりたい」と夢をみるココであったが、「魔法の力は、持って生まれた人間でないと扱えない力であり、普通の人間ではなれない」と母から言われ、諦めてしまっていた。

キーフリーとの出会いがココを変える

城下町から離れた小さな田舎で、ココと母は二人で仕立屋を営んでいた。

ある日、城下町からわざわざ羽根馬車を使った客が来店する。
魔法使いに憧れるココは、慌てて羽根馬車を見に行こうとすると、別の客とぶつかってしまった。

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参照:「とんがり帽子のアトリエ」第1巻より

彼の名前はキーフリー
キーフリーの外にも、先ほど羽根馬車で来店された客が居たので店は大忙しであった。
そこでココは、彼の服の仕立てをすることになる。

ココの仕立ての技術力は目を見張るものであり、集中力・手際の良さ・正確かつ丁寧な仕上がりにキーフリーは驚き、賞賛の意味を込め「魔法だ」と褒めたたえた。

ココとキーフリーが談笑していると外から爆発音が聞こえ、慌てて駆け寄る。
どうやら村の子供が羽根馬車を壊してしまったようだ。

憤怒する羽根馬車の持ち主に、キーフリーは"僕が直す"と近づいた。
そして彼は徐に帽子を被り、持ち主に向かいこう宣言する。

魔法使いのキーフリーと申しますと。

秘められた魔法

キーフリーが魔法使いと知ったココは、魔法をかける瞬間が見られると大興奮した。

そんなココにキーフリーは一つ頼みごとをする。
「魔法をかける間、部屋を中を誰も覗かないように外で見張っててほしい」
「何があっても決して覗かないようにね」

「せっかく魔法をかける瞬間が見られると思っていたのに…」
残念がるココだったが、"何故見てはいけないのか"と点において不思議に思った。

我慢していたココだったが、見たい欲に負けてしまい、こっそり天井からキーフリーが魔法をかける瞬間を覗いてしまう。

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参照:「とんがり帽子のアトリエ」第1巻より

魔法は"かける"ものでなく"描く"ものだったと知ってしまったココ。
お祭りで貰ったおまけのペンは魔法のペンであり、魔法の絵本の中にある模様が魔法陣であったと気づいてしまった。

「絶対の秘密」禁忌を犯してしまったココへの代償

その夜、こっそり魔法を試すことにしたココ。
様々な柄、形、繊細さを試し、魔法についての理解を深めていき、調子にのったココはどんどん描きあげる。

そのとき、後ろからキーフリーに抱え上げられた。
瞬間、先ほどまで描いていた魔法陣が大爆発を起こしてしまう。

大爆発に巻き込まれないよう外に逃げた二人に騒ぎを聞きつけたココの母が駆け寄るが、魔法の効果は凄まじく、逃げ遅れた母は暴走した魔法によって席かしてしまった。

魔法使いたちが「絶対の秘密」にしていた訳は、こうなると分かっていたからだ。

秘密を知ってしまったココの記憶を消すと詰め寄るキーフリー。
しかし、ここで記憶を消されると母のことも忘れてしまうと駄々を捏ねるココ。

そこでキーフリーが出した結論は、、、

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参照:「とんがり帽子のアトリエ」第1巻より

こうして、ココの魔法使いの生活が今始まる。

「とんがり帽子のアトリエ」ここが気に入った!

王道ファンタジーと言われるけども

とんがり帽子のアトリエは、出版社ならびに読者からは「王道のファンタジー物語」と称されています。 しかし、僕は「女の子が主人公」という点においては王道ファンタジーとは違うと感じている。

とんがり帽子のアトリエは、幼い少女が禁忌を犯し、そこから物語は始まる。

「自分の失態に責任を感じ、新たな道を歩みだす」という始まりは、マンガの王道ともいえる流れです。 しかし、視点を女の子に変えるだけで話に重みが増し、禁忌を犯したという事の重大性を感じずにはいられなかった

とんがり帽子のアトリエ第1巻は、主人公のココにはなかなかの試練を与えた巻でした。

禁忌を犯し、母を自分の手で殺めかけてしまい、そこから知らない地・知らないコらとの共同生活が始まり、仮面の魔法使いといった怪しい組織が出てくる。 中身が濃すぎて「中学生ぐらいの女の子には、荷が重すぎる設定ではないか?」と困惑することもありました笑。

しかしココは根が強い女の子なのか、落ち込んでいる暇はないと必死に魔法を覚えようと努力する姿に、応援をしたくなる気持ちが沸いてしまっていました。 ただ、いつかこの気持ちが緩んでしまう場面が今後来ると思います。その際、キーフリーや愛弟子たちがどう歩み寄るかが、個人的には楽しみ!

映える絵柄はファンタジー作品には最高の組み合わせ

精緻な絵柄のアメリカンコミックスと、コマ割りが秀逸な日本のマンガ。 両方の良いところを上手く組み合わせ、新たな日本マンガを生み出している表現が好きになりました。
特にカラーでの色使いがとても鮮やかで、何かの芸術作品と勘違いしてしまうような魅力がとんがり帽子のアトリエにはあります。

とんがり帽子のアトリエは背景絵がとても素晴らしく、精巧な作りで描かれた家々や自然は、ファンタジー物を描かせたら背景絵で右に出るものは居ないのではと感じるほど。 マンガオタクにとっては理想的なファンタジー作品がとんがり帽子のアトリエにはありました。

作者・白浜鴎さんの絵柄は、個人的に少女・青年・ダークヒーロー・モンスターが一番映えるのと感じます。 そのため、とんがり帽子のアトリエでは少女を主人公、先生役に青年を置いたのはナイスな選択!
そういった意味でも、女の子を主人公にしたとんがり帽子のアトリエは正解だと思った。

モンスターは、巻末の最後にとんでもないもんが出現! その迫力があまりにも凄く圧巻なので、ぜひ手に取って読んでみて欲しい!

定番の魔法!だけども新しい!

魔法の使用方法が"魔法陣"も気になるところ。

魔法を題材にした作品ではありがちなので見栄えしないし、魔法の使用を魔法陣に限定にしてしまったことで物語の幅が狭まるかと思った。
しかしとんがり帽子のアトリエのアトリエは、意外にも魔法陣の"使い道"で新しさを見出し、とんがり帽子のアトリエという作品の面白さを高める結果となっていた。

第4話の「魔法使いの弟子になるため試験を受ける」シーンでは、ココが魔法陣の"使い道"を上手く利用し、試験に励む姿は手に汗握る展開で最高に楽しめます!

とんがり帽子のアトリエを読んでみると、アクションやバトルマンガの傾向も窺えます。
しかし魔法陣を使用しての作品だと、錬成に時間がかかるため、話の流れはどういった方向にもっていくのか…。

すでに魔法陣を利用したアクションやバトルマンガには「鋼の錬金術師」がありますが、この作品も練成陣(魔法陣)を書かずに魔法(正確には錬成)を使える設定にしたため、とんがり帽子のアトリエではどういった展開が繰り広げられるか気になります!

仮面の魔法使い、そして「つばあり帽」。
とんがり帽子のアトリエにもこうした敵役(?)のようなものが存在していますが、まだ関係は明らかになっていません。

ココにとってどういった関係なのか、また敵対した場合の戦い方(魔法陣の使い道)に注目したいと思っています。

ストーリーはどういった展開に持っていくのか気になるところだ。
第1巻で判別できている伏線になろう箇所は以下の通り。

  • 「仮面の魔法使い」について
  • ココの存在
  • ココの母を救う方法
  • ココの魔法使いとしての成長

当面は魔法についての知識、そしてココが魔法使いとして生きていくための術と、魔法の話が展開されていくと踏んでいる。

世間の声

世間の声がスゴい!
第1話掲載時の書店アンケートでは「面白かった」と答えた人が、前代未聞の100%を記録した!

また、こちらのコマが業界天才的だと騒がれているようだ。

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参照:「とんがり帽子のアトリエ」第1巻より

今まであるようでなかったこのコマ割り。
ココが梯子を下りて、階段を駆け下り、母を呼ぶまでの一連の流れを面白い形で表現されている。

まとめ

一目見た瞬間に惚れてしまったので、その夜さっそく買いに行ったのですが…、、、

まだ出てませんでしたwww
「早く読みたい」って欲求しかなかったので発売日気にしてなかったんですよね…

さて、そんな気になる「とんがり帽子のアトリエ」第1巻発売日ですが…

な、なんと!!!

本日(1月23日)が発売日です!!!

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無事発売日にGet…特典付き…

直感ではありますが、多くのマンガを読んできた僕のマンガ歴の中でも、とんがり帽子のアトリエは物語の面白さ、画力の美しさにおいて上位に来ます。
そのため、作品として売れるとも思ってます。

新しいマンガをお探しの方、ぜひとんがり帽子のアトリエの面白さを手に取って確認してみてください!
第1巻のKindle版は、電子版特典として扉絵がカラーで収録されているで、そちらもチェックが欠かせません!
以上、ぐっばいヾ(☆´3`)ノシ