不幸な人生を歩む、ポジティブな友人の伝説。彼に何があった…

Unhappy、所謂不幸の代名詞を背負って担いでる友人が僕には居る。

不幸といっても両親が居ない、生まれつきの持病があるなどそういうのではなく、良く財布を無くすとかテストで名前を書き忘れるみたいな可愛い不幸だ。
世間でいう残念イケメンなどはるかに凌駕するその残念っぷりを話したい。

不幸のサラブレッドとしてこの世に生まれる

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友人(以下A君)は一般家庭の三兄妹の末っ子として生まれる。
僕と初めて会う高校生まで大きなケガや病気もなく、見た目はマッチョのナイスガイで健康優良児として育ってきた。

A君は好きな食べ物は何?と聞かれれば「」と100%答える。 それぐらい彼は肉が好き。

高校時代には週5で焼肉食べ放題。週5でしゃぶしゃぶ食べ放題。 「食べ放題の説明は…わかりますよね?」と店員に呆れ顔で言われるほど毎日通い詰めていた。

そんなA君のどこが生まれながらに不幸なのか。
それは彼の家の食生活である。

彼の家はベジタリアンなのだ。
家には肉と呼ばれる食べ物は一切なく、高校になるまで給食以外で肉は食べた事が無い。
先に生まれた姉2人は完全にベジタリアンとなっていたので、彼が肉を食べたいと言うならば如何に肉が人間にとって悪な食べ物なのかを両親&姉'sがお説教する。 その説教は最長は3時間にも及んだそうな…。

そんな彼の初バイトは精肉店勤務。 何とも彼らしく和んだのはいうまでもない。

ケンカの仲裁に入ったイケメン

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著作者: Raison Descartier

A君の中学時代の友人と、A君の高校の友人がケンカする事になる。
キッカケは小さかったが、事がだんだん大きくなり、ケンカ当日には20人以上が集結した。

さすがにこの人数でのケンカは危ないと判断され、発端となった二人でタイマンをする事になった。 ケンカ自体は中学時代の友達の方が相手をボコボコにして決着が着くが、死体蹴りをしようとしてた友人をA君は止めに入った。

A君はケンカもしてない、むしろ止めに入ったナイスガイ行動をしたのだ。

しかし後日、事が大きかった為先生に知られる事となる。
この日ケンカに参加していた人は全員呼び出され謹慎処分を告げられる。 A君は仲裁に入っただけなのに反省文を書かされ愚痴をこぼしてた。

必死に頑張った大学受験

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A君はバカだ。
「開始と同時に寝て、終了5分前に起きてやる」といって期末テストを受けるような奴だった。 その甲斐あってかテスト全教科で、ぶっちぎりのワースト1を獲得した。

そんな彼も高3で受験勉強を始める。
声優を目指すといってノー勉の僕を余所に、高校で初めてといっていいほど勉強を始めた。
週5で一緒に通ってた外食を止め勉強。遊びに誘っても勉強。 勉強勉強勉強…で彼は勉強の鬼と化していた。

彼が勉強していたのは英語・国語。
特にbe動詞も良く分かっていなかった彼は英語を重点的に勉強していた。

A君と一緒に勉強していた別の友人から「A君が問題解けた…」と成長のコメントを聞けたりと、彼の英語の成長は著しく伸びていた。

そしてついに来た受験日。
彼の受験が終わったので食事に行った際、衝撃的な話をしてきた。

「受験に英語必要なかった。」

彼は受験科目を確認していなかったのだ。
受験に必要のない科目を彼は1年間勉強してきたのだった。

結果的に大学には受かり、別の大学を受けた際英語が必要だったりしたので良かったが、最初に話した時ははアホだなと思えた。

ゾンビとあだ名を付けた女子と付き合う

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A君は女の子に飢えていた。
彼はたまたま夜空いてると言った女子を映画に誘ったと僕に話してきた。 しかしその子は、彼が「ゾンビ」とあだ名を付けた女子だった。

僕自身は何でゾンビなのか分からなかったが、彼のフィルターを通すとゾンビらしい。
そんな女子をなぜ誘うのか。
とりあえず楽しんできて!とその場は解散した。

次の日、彼から「ゾンビと付き合うことになった」と言われた。
一体何があったらそうなるのか、昨日のデートがDVDになっているなら一万円で買いたいと本気で思った。

彼はその日から付き合う事が始まった。 が、毎日聞かされる「俺、何でゾンビと付き合ってるんだ…」という愚痴。
結局彼とゾンビは5日間という短い期間で幕を閉じた。

オシャレなBarで働くぜ!

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著作者: Leo Hidalgo (@yompyHERE)

彼は大学生になり、脱ベジタリアンと思った彼は独り暮らしを始める。 独り暮らしの援助金は出さないと親から言われた為、彼は新宿のオシャレなBarでバイトするといって夜の街に出て行った。

そんな彼が二日後遊びに誘ってきた。 彼から話があると伝えられ待ち合わせに向かった。
彼と会い、さっそく話を聞いた僕は不覚にも爆笑してしまった。 彼はこう言った。

「俺の働いてる場所、新宿二丁目だった…」

ピンと来ない人に簡単に説明すると、新宿二丁目は日本一ゲイが集まる場所と言われている所なのだ。
彼は顔はイケメン、身体はベジタリアンで育ったので健康&マッチョ。
イケメン好きの僕がいうがA君はゲイ受けしそうな見た目なのだ。

A君は新宿二丁目がそういう街だという事は知らずに応募し採用。
勤務初日に元気良く働き、先輩たちにも気に入られたとのこと。
しかし、その先輩が途中で消えたため店長に尋ねたところ、裏メニューにより夜の街に消えたというのだ。

この時初めて「この店やばい!」と察したA君。 実はA君は新宿二丁目がそういう場所だと知らなかったのだ。
勤務初日にバックれを決意し、処女を守りながら帰還できたと話してくれた。
さすがにななめ上行き過ぎた話に僕は笑いを堪えられなかった。

「どうりでBarなのに給料が高い訳だ…」それが彼の感想だった。

帰還後の後日談

後日A君に合うと、左手の甲全てに根性焼きがしてあった。

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根性焼きとは火の着いたタバコを肌に当てる行為だ。
それが上の写真でいう○で囲った部分全てにされていたのだ。

A君によると無事帰還できたが、引っ越しを済ませた以上金をを稼がないとダメだ。 そこで彼はホストになった。

彼は下っ端なのでチラシ配りをしていたが、間違えて縄張りを超えて配った為ヤ○ザに捕まった。
ヤ○ザはA君があまり見ない顔から新顔という事で連行までは許してくれたのだが、代わりに根性焼きで許してくれるとなった。
彼はヤ○ザに「ありがとうございます」と言って根性焼きをされ、逃げてきたと話してくれた。

ちなみにこの間、約5年ぶりぐらいにこんな事あったよな~とA君に話したら彼はキレイさっぱり忘れてた。 A君のメンタルはすごい。

そんな彼だが…

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現在はその肉体のおかげで自衛隊の職に就く事が出来ている。

自衛隊に入った理由は、色々あって最終的にカラオケ店に勤務したのだが、そこの先輩がバイトを辞め自衛隊に行くと聞いたから。
自衛隊になるのは簡単だぜ?という理由で決めたらしい。

そして自衛隊でどこの部署に就きたいのと質問すると、「事務をしてまったり過ごしたい」と彼は言っていた。

願い叶わず毎日訓練で忙しいらしいが、辞めずに何年もがんばっている彼を僕は好きだし応援したい。
不幸だからと言って戦死するような人でもないのでそこは安心している。

正直今回話した以外にも彼のエピソードはたくさんある。
2ヶ月連続で給料日に給料なくしたり、3ヶ月目も失くしそうだからと適当に財布を購入したら婦人用の気持ち悪いのを買う事になるとか、みんなで一回遊びにいった時にたまたま居た女の子にガチのストーカーをされたり、初エッチの為に親を騙して得た金で500kmの大移動をしたりととにかく彼の話にキリはない。

彼の良い所はこんな不幸な目にあってもそれを笑いのネタとして明るく話してくれることだ。
これからも彼の動向を僕はチェックしていこうと思う。